WORKS
作品紹介
受賞作品
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千葉県建築文化賞優秀賞
市営保育園の老朽化に伴い、新たに民営化した保育園に加え、児童発達支援施設を併設した「宮下どろんこ保育園」は児童福祉施設がもつべきと思われるやさしい光、やさしい手ざわり、やさしい交流の気遣いが、多様に造られていた..........
この計画は旧園舎を利用しながら建替えを行うので建替え後には園庭が北向きの建物になるため、北側正面にありながらも日中の自然光が各所に行き届く様、ハイサイドライトやトップライトを多様に配置する事により明るい園舎となっていた。園庭に面した屋根付の縁側が、内部と外部のクッションにもなり、園児の移動空間がプレイルーム、時には食事スペースにもなり、多目的な位置付けへの意図が感じられる。
建物全体をＳ字型にする事で、０～１歳児保育、２～５歳児保育、発達支援、地域子育て支援（カフェ付）、管理部門が敷地も含めゾーニング的にまとまりを感じ、園舎への自然光取り入れにも一役かっているのが建物形状の特徴と言える。園庭には大きな築山、シンボルツリーに畑、そして山羊、鶏も飼われていて、園児たちが畑で食物の成長を見、築山であそび、動物とふれあい、広場で走る様子が、目にうかぶ心地良い場所と感じられる。又園庭から園舎を見ると北側正面に設けられた縁側広場の役割があらためて感じられた。
社会福祉法人どろんこ会様の園児教育や福祉の取組みを多く感じさせられた建築物であり、君津市宮下地域と密接した園が、今後大きな役割を果たしていくことを期待したい。