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作品紹介

建築デザイン



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FUJIMINO (SAITAMA)

 

この敷地は、ふじみ野駅から西に2km程度いった関越自動車道沿いにあり、周囲は畑や駐車場など隣地に建物がない。既存の市営保育所の老朽化に伴い、新たに民営化保育所として建替えを行ったものであるが、これを機に新たな試みとして保育所の2階部分に児童発達支援施設を併設した。建物は子ども環境のため、大断面集成材を用いた木造2階建てで、柔らかく落ち着いたどこか懐かしい佇まいとしている。
定員102名の1階保育所部分は、南側の園庭に面した広い縁側を出入口として、各保育室にアクセスできる。園庭にはいつでも保育室から裸足のまま出ていくことができ、縁側は半屋外の軒下空間であり、園のプログラムでもある縁側給食や雑巾がけが行える。0・1歳児保育室はそれぞれ個別の空間になっている。施設の端にある1歳児保育室では、西側のコーナー部に大きな開口部を設けており、時期になると畑一面に蕎麦の白い花が広がる。2~5歳児保育室は異年齢児が自由に行き来して保育できるように間仕切りを設けず、本棚などの可動仕切りを工夫してコーナー遊びができるなど、フレキシブルな運営に対応している。これら1階の保育室部分は平屋としており、切妻形状部の天井のトップライトから光が注ぐ開放的な空間である。
 2階の児童発達支援施設では、指導訓練室の待合と地域子育て支援センターを兼ね備えたカフェを設けており、誰でも自由に利用することができる落ち着いた雰囲気としている。指導訓練室は園庭や畑などが一望できる心地よい陽だまり空間となっている。2階の児童発達支援施設と1階の保育室とは内部階段で接続し、お互いに行き来できるように計画しており、発達の傾向で区別せず、すべての児童がコミュニケーションを取り合うことができるインクルーシブ保育の実現を目標としている。