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建築デザイン



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Ichinomiya (CHIBA)

シンボル屋根をもつ広大な園庭に佇む木造園舎

この施設は、公立の一宮保育所の民営化に伴い、保育所型認定こども園として引き継がれました。「にんげん力を身につけるために必要なあそび・野外体験を実践し、“自分で考え、行動してみる思考”を育む保育」という保育理念を敷地全体に取り込んだ計画です。
与えられた約八千平方メートルの広大な敷地の中に、定員170名の園舎は南側の園庭を囲むようにL型に配置しました。どの保育室からも縁側を挟み裸足で園庭に飛び出てそのまま築山によじ登ることができます。園舎の高さにも匹敵する約7mの築山からは一宮町の風景や田畑などが360度見渡すことができます。園庭には築山の他に自然に近い形で配置された雑木林や、木登りができる樹木や四季が感じられる果樹、また田植えや稲刈りが体験できる田んぼやビオトープも実現しました。ヤギやニワトリの動物も一緒になって野外体験ができる施設です。
一方建物は、積極的に木質化を採用し大断面集成材を用いた温かみを感じられる園舎です。外壁は主に板張とし、エントランスや縁側は特に構造体を表し木質に囲まれた半屋外空間です。縁側では園児の受け渡しや給食や雑巾がけを行いますが、ここでは縁側の幅に所々で変化を与え、コーナー部に広場を持たせ、厨房を覗かせ、昇降動線を設置するなど、路地状にすることでより一層コミュニケーションや新たな遊び環境を誘発するように企てています。
また、保育室や遊戯室では大断面の小屋梁にライン状の照明を重ねることで、できるだけ遮るものがなく構造体の規則性や連続性を表現しています。回遊性のあるキャットウォークや雲梯、階段等も構造体に付属した木製遊具を取り入れました。遊戯室の吹抜け部分と繋がる2階部分にはこの園のシンボルとなる展望デッキ広場を設け、地域や園庭全体が見渡すことができます。
安心して子育てができる環境づくりを推進する一宮町において重要な拠点となる施設づくりがこれからも続いていきます。