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作品紹介

建築デザイン



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KOORIYAMA (FUKUSHIMA)

 

敷地は郡山市中心部の閑静な住宅街に位置し、近隣には地元にゆかりのある神杜や女子大学がある良好な文教地区である。かつては畑作地として利用されていた敷地は東側に約34mの接道し、新園舎を計画することがそのまま周囲の街並みに影響を与えることが想定された。そこで周辺の建物高さを考慮した園舎ヴォリュームを検討し、建物と街路との境界には緑の歩道を設けることで街区への圧迫感を軽減し、歩行者にも開かれたアプローチ空間を形作ることで、外部空間を敷地内に取り込みながらも、周囲の景観に一体感を持たせる建物を目指した。
この建物は軽量鉄骨造で、平屋に近い2階建てである。鉄骨造にすることで高い天井の大空間を実現している。同時に縁側にかかる庇の長さを伸ばし、雨や冬季の雪を防ぎながらも明るく開放的な半屋外スペースになるように意図している。縁側では雑巾がけや給食など園の特徴的な活動の舞台になると共に、日々の園児の送り迎えの折に、職員や保護者同士のコミュニケーションを誘発する場所としての役割も期待されている。
玄関ホールには登園時に園児を明るく迎い入れるように東向きの高窓を設けており、一面のオーク壁面に光がそそがれる内部空間になっている。奥には小さな絵本コーナーを設けており、窓際にベンチを設けることで外部には沿道の光景を、内部には縁側を見通すことができる。また、厨房に面した壁には窓を設けて調理の様子をみて学ぶことが出来るよう配慮している。
各保育室は縁側を介して南側の園庭に面して設けられており、園庭をパノラマ上に眺めることができ、内部からは園庭まで裸足で駆け巡ることができるように計画している。上部には横一列に高窓が設けられ、常に北側からの安定した光が入り、明るく開放的な室内環境を実現している。また2-5歳保育室は、園の運営にあわせて、フレキシブルな対応が可能になるように一体利用も可能なワンルームになっている。
園庭には既存の地盤を生かしながら部分的に大きな築山を作り、幼児達の遊びを誘発する立体的な遊び場になるように意図し、植栽には木登りができる樹木や、季節によって花や葉の色が変化する樹種を選定することで、季節感のある彩り豊かなランドスケープになることを目指している。
新園舎をつくることで地域の周辺環境を再構成し、これからの街並みに寄与し、地域に開かれた保育環境が実現されることを願っている。